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健康住宅について その2

 健康住宅についてのその2です。前回は住まいの中に自然素材をできるだけ利用すること、自然の恵みを大いに取り入れることをお話ししました。今回は住まいの断熱や遮熱についてお教えしたいと思います。

 昔の日本の住宅は「夏をもって旨とすべし」という考え方のもと、造られてきました。高温多湿の夏を少しでも快適に暮らすための工夫がなされ、冬は基本的に我慢することが前提になっていたようです。今は冷暖房機器などで人工的に室内環境を快適にすることが出来るので、昔のように冬我慢することはなくなりました。ただし最近の地球温暖化の影響で夏の暑さがかなり問題になってきています。光と風、そして開放感を得る目的で南の窓を大きく取るという考え方は昔と変わりませんが、今の夏の気温と湿度に対しては、特に窓の性能や断熱材の種類や厚みなどによって室内環境が大きく左右されます。窓に関して言えば使用するアルミサッシの種類とガラスの種類が近年格段に性能が向上しています。また断熱に関しても同様で、場合によっては壁や屋根の下地に遮熱の材料を使って熱を遮断する方法も用いられる住まいもあります。

 こうしたサッシを含め断熱や遮熱の材料をうまく利用することにより、夏の暑さと冬の寒さを少ないエネルギーで過ごすことができ、熱中症やヒートショックといった室内での事故も防げぐことが可能になりました。健康で長寿でいるための住まいの造り方も日々進化していますので、色々とお調べになって検討してみてください。

代表 草野